雨の日の週末旅行

雨の日には少女週末旅行が良い。


もはや終末を迎えた環境のなかただ上層という目的地を目指している彼女らの行程は、まさに旅行だ。


私達の住む社会は未だに社会性というものが存在していて、そのお陰でまだ滅びは目前にはないけれども、彼女らの置かれた環境はまさに目前にある。

ふと、滅びまでの距離が湯船の温度のように感じた。


私達の環境と温度は違えども、彼女らは確かに私達と同じように旅行にしていた。